いろいろな玉

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添削マガジン「光る文章」講座

原石が玉となって輝く様子をご覧ください。

光る文章」というのは、
「説得力のある文章」や「好感のもてる文章」のことです。


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○○○ 「『光る文章』講座」・サンプル ○○○

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添削マガジン・「光る文章」講座

         第3号(平成14年3月7日 作文道場刊)

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 春3月、ひと雨あるごとに周りが生き生きとしてきます。温かい
雨に促されて、木々が芽吹きの態勢に入るからなのでしょうね。

今月は「入社試験の論作文」です。「○○○○と私」という形の
答案を4週にわたって紹介します。

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     ―――  も く じ  ―――

(0)課題について
   設定の経緯について説明します。
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(1)答案(原文)
   (原文右横の「←1」は添削例、「※1」は注意事項で、
  中味は次の(3)「添削例・諸注意」に書きます。
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2)添削例・諸注意
   本来は答案用紙に赤ペンで書き込んでいる事柄です。メール
  画面という制約上、全てを転記できない場合があります。
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(3)講評
   添削答案に添付しているもので、評価と注意です。受験生に
  は目安のためにランクと得点を付記します。
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(4)書き直した答案
   上の「(2)」や「(3)」を参考にして書き直したもので
  す。
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(5)@(アルファ)
   書き方のポイントや注意事項を毎回ひとこと入れます。
   ひととおり読んでくださった方へのお土産になってくれれば
  いいなと思います。

   この@という名について、ご意見をありがとうございました。
  これに決定します。

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(6)バックナンバー目次

(7)その他のお知らせ

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(0)課題について

   第2号でも紹介しましたが、ヱスビー食品で「スパイスと私」
  という課題の出されたことがあります。
   当道場では、これを借用して、添削講座の第1回の練習課題
  を次のように設定しています。

           「○○○○と私」

   この「○○○○」の中に、希望の職種名や会社名、あるいは、
  商品名を入れ、実績や体験を踏まえて展望を述べます。

   大学で行うと、実にいろいろな題が出てきます。
   「おつまみと私」「お茶くみと私」などのユニークなものも
  あります。
   これらは既にホームページに入っているので、下記の「出張
  講座」のページでご覧ください。
   http://www.dohjoh.com/newpage32.htm

   今回はこのマルに「靴」が入った答案を紹介します。
  
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

   
(1)答案(原文) ―――『靴と私』―――


 靴を買う時、私はとてもよく考える。私の足は幅広甲   ←1.

高の上、縦にも大きい。このような足サイズでかわいい   ←2.

デザインの靴というのは探すのに非常に苦労する。ある   ※1.

時、友人二人と私でシンガポールへ旅行に出かけた。そ

の際、一人一足ずつ靴を買おうということになった。沢

山ある商品の中で私も友人たちも、どれを買おうかとな

がめていた。友人たちは気に入った靴を早々に見つけ購   ←3.

入を済ませたころ、私は、まだ悩んでいた。それは、か

わいいと思った靴があっても、小さくて履くことができ

ないものばかりであったからだ。この靴なら入りそうと

思われたものでも、幅が狭くて入らなかった時などは相

当落ちこみ、友人たちは私をあわれんだ。結局、私の靴   ※2.

探しには相当な時間を費やした。

 靴は我々の生活において、身を守るためやおしゃれす   ※3.

るため、また機能的に動くためなどに利用されている。   ←4.

いってみれば必需品である。履くことがよければいいも

のではない。私としては常に、履きごこちよく、かわい

い靴を求めつづけていくため、探すのには、これからも

多少の苦労は惜しむことなく、靴にささげていきたい。   ※4.

 靴を探すといえば、テレビで子供の外反拇指の特集を

しているのを見た。子供というのは成長が著しい。足が

大きくなるのも早い。だから、靴のサイズもどんどん変

化していくのだが、その成長の早さは親もなかなか気づ

くこともなく、子供はその靴を履きつづける。そこから

外反拇指は進行していくという。子供の成長に合った靴

を選ぶのは親であるが、その成長を親はしっかり見とど

けることが必要と感じた。

 靴コンサルタントのような仕事なら、親身になって出来

るかもしれないと思った。

               (以上、約750字)

   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(2)添削例・諸注意

   ←1.……とても悩まされる。
   ←2.このようなサイズの足では、かわいい……
   ※1.「ある時、……」で改行。

   ←3.……早々と見つけて購入を済ませた。それからしばらく、
     私はまだ……
   ※2.末尾の一文を、例えば、焦りの気持ちを表すものに変え
     る。
   
   ※3.このあとのテレビで見た話を、この段落の前にもってく
     る。その上で、感想なり論評なりを加える。
   ←4.靴は……見を守るため、おしゃれをするため、また、機
     能的に動くために必要である。

   ※4.最後尾の文の内容と合わせ、仕事に結びつけて締めくく
     る。

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(3)講評

   一、内容と構成

     傑作。シンガポールでの買い物の話にはペーソスさえ漂う。
     後のほうのテレビで見た話は字数を増やすために書き足し
    たものと思われるが、靴に苦労している人ならではの見聞で
    あろう。これも生かして、将来の展望へとつなげたい。

     構成については、答案の注記(※印)参照。

      
   二、表記と表現

     おもしろい表現が散見される。一瞬「はてな」と思うが、
    読み返してみると、なるほどと思う。これは、やはりその
    表現がふさわしいからなのだろう。

     例えば、2行目の「縦にも大きい」のところ。「縦にも」
    なら「長い」ではないかと思われるが、それでは「細長い」
    感じになって、「幅広」のニュアンスがなくなるから、やは
    りこれでいいのだろう。

     また、例えば、12行目の「友人たちは私をあわれんだ」
    のところ。「友人たちは気の毒がった」のほうが穏当かと思
    われるが、それでは本人の惨めな気持ちが薄らぐ感じがする
    から、やはりこれでいいのだろう。
     

   ○ ランク―B、得点―80

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(4)書き直した答案


 靴を買う時、私はとても悩まされる。私の足は幅広甲

高の上、縦にも大きい。このようなサイズの足では、か

わいいデザインの靴は探すのに非常に苦労する。

 ある時、友人二人と三人でシンガポールへ旅行に出か

けた。その時、一人一足ずつ靴を買おうということにな

った。たくさんの靴の中で、私たちはどれを買おうかと、

眺めては手にとって履いてみた。友人たちは気に入った

靴を早々と見つけて購入を済ませた。それからしばらく、

私はまだ悩んでいた。それは、かわいいと思った靴があ

っても、小さくて履くことができないものばかりであっ

たからだ。この靴なら入りそうと思われたものでも、幅

が狭くて入らなくて、相当落ちこんだ。友人たちは哀れ

んだ。私は焦って、結局、足が入るだけのものを買って

しまった。

 靴を探すといえば、テレビで子供の外反拇指の特集を

しているのを見た。子供というのは成長が著しい。足が

大きくなるのも早い。だから、靴のサイズもどんどん変

化していくのだが、その成長の速さに親はなかなか気づ

かない。子供はその靴を履きつづける。そこから外反拇

指は進行していくという。子供靴を選ぶのは親であるが、

子供のの成長を親はしっかり見届ける必要があると思っ

た。

 靴は我々の生活において、身を守るため、おしゃれす

るため、また、機能的に動くために必要である。生活必

需品といってよい。履ければよいというものではない。

私にとっては履きごこちよく、かわいい靴がよい。そん

な靴がないものかと探し続けている。他方、世の中には

靴のせいで歩行に困難を感じている人もいるのだ。あの

テレビ番組を見た時、靴コンサルタントのような仕事な

ら、親身になって出来るかもしれないと思った。

 いろんな種類の靴を並べて、どんな相談にも応じられ

る靴屋の仕事をしたい。
               (以上、約800字)

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(5)@(アルファ)

   ○「段落」再び
           
        …………………………………………
     2月28日(木)、メールマガジン第3号を配信した。
     午後、嘉悦大の「論作文講座」で演習答案の検討を行う。
    ちょうどメールマガジンに次のように書いたばかりなので、
    これも話のいい材料になった。

                  (先週号の記事はここから)
     ○ 段落の機能
     ・ 意味のまとまりを示す。
     ・ 文章にメリハリをつける。
     ・ リズムを生み出す。

     インターネットや Eメールでは段落の頭落としをして
    いない文章によくお目にかかります。一字下げる作業が
    面倒だからなのでしょうか。
     考えなり情報なりをよく伝えるためには、段落の形を
    活用したほうがよいと思いますが、どうでしょうか。
                         (ここまで)

     嘉悦大では一人一人にパソコンを貸与して、コンピュータ
    関連のいろいろな講座も設けている。そこで、頭落としにつ
    いて聞いてみたところ、授業では「段落の初めは一字下げる」
    と習っているということであった。大いに安心する。
     
     思うに「段落」は明治以降の輸入文化の中でも優れたもの
    の一つである。今、インターネットの世界ではその優れたも
    のが、欧米の影響でか、崩れようとしている。どうか、その
    波に流されることのないようにと、切に祈る。
         …………………………………………
                 (以上、『道場日記抄』より)
    
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(6)バックナンバー目次

  14年2月 − 創刊顔見世号 …(3編)
     3月 − 入社試験の小論文・作文 …(4編)
     4月 − 公務員試験の小論文(地方上級、国家2種)…(4編)
     5月 − 公務員試験の作文(地方初級、国家3種)…(4編)
     6月 − 小学生の作文 …(8編)
     7月 − 大学推薦入試(AO入試)の作文 …(3編)
     9月 − 高校推薦入試の作文(4編)
     10月 − 大学入試の小論文:書き直した答案(1編)
     11月 − 専門学校入試の作文(1編)
     12月 − 小学生の作文(3編)

  15年4月 − 小学生の作文(2編)
     5月 − 小学生の作品:物語のあらすじ(5編)
     6月 − 同上あらすじ(2編)
     11月 − 公務員試験:時事用語による作文(2編)

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(7)その他のお知らせ

 ここで紹介した作品は「まぐまぐ」の「バックナンバー」に収納す
るほか、「作文道場」のホームページの「答案百花」や「作文ワール
ド」に順次収載します。

 「作文道場」のホームページには「作品展示場」をはじめ、いろい
ろな作品と添削例、書き方講座などがあります。こちらからどうぞ。
  http://www.dohjoh.com/ 
 トップページに一覧表があります。「近道」からお入りください。
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 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
通じて発行しています。
 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000085084)

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発行者 : 作文道場・主宰・坂口允史
Eメール: sakubun@dohjoh.com
URL : http://www.dohjoh.com/

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