コサギ

8.日菜さん


作文ワールドU
@「赤」
A「青」
B「白」
C「黒」
D「黄」
E「緑」
F「茶」
G「紫」

 

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8.日菜さん

 日菜さんは小学5年生。このホームページには、すでに「理科作文」に『土』で登場している。課題を与えられると、日菜さんは連想されるものについて、いつも現象などを調べてから書いている。

 課題については次のようなものがある。
 「山」「川」「海」「空」、「雪」「月」「花」「太陽」、「雲」「雨」「風」「光」、「町」「村」「道」「駅」、「春」「夏」「秋」「冬」、「火(ひ)」「水(みず)」「木(き)」「土(つち)」、……。
 日菜さんはこれらについては書き終えて、今は「色」について書いている。上の目次にあるように、「赤」から順に紹介しよう。



@「赤」

はじめの作文 添削例
 赤といえば、リンゴが思いうかびます。リンゴは始め黄緑色をしているのに、どうして赤色になるのか、品種は何種類なのか、気になり調べてみました。
 リンゴはバラ科のリンゴ属の樹木で、色は赤色と黄緑色があります。花は真っ白で美しく、春に咲きます。私の学校にもヒメリンゴの木があり、春になると、とても美しい花が開きます。リンゴのさいばいの歴史は古く、日本へは明治時代初期にヨーロッパから伝わりました。日本では、青森県がリンゴさいばいがさかんです。リンゴの品種は、デリシャス、つがる、千秋など、とても多く、世界と日本を合わせて2万種以上あります。その中でも、代表的なものは「フジ」というリンゴです。旬は10月から3月ごろです。
 なぜ、リンゴが赤く色づくかというと、皮からアントシアンが作られるからです。アントシアンとは、でんぷんが糖に変わることと低い温度と、し外線からできます。リンゴをより真っ赤にするため、農家の人たちは工夫をしています。例えば、袋かけをしたり、つる回しをしたり、葉取りをしたりしています。文字をうつせる、おもしろいリンゴも作れます。作り方は、袋を開けてから文字のシールをはり、何日かしてもぎとると、文字がうつっているリンゴになります。マークや絵のリンゴが店で売っていればおもしろいなと思いました。
 私は、リンゴは日光の光りだけで日焼けみたいな感じで色が変わるのかと思っていたけれど、でんぷんや低い気温も関係していたので感心しました。これからは、リンゴの種類にも気をつけて食べようと思います。あと、食べる時はリンゴを作ってくれた農家の人に感謝して食べたいです。





※ 「美しく」 をとる。ここではリンゴについての説明なので、感想めいたことは入れない。そのあとのところは入れたままでよい。
※「リンゴのさいばい……」で改行する。

※ 品種について、世界と日本を分けよう。



← これは、でんぷんが糖に変わって、そこに低い温度で紫外線が当たるとできます。

※「袋かけ……」をとる。
※「文字を……」で改行する。





← 日光だけで

← ……関係していることを知って、調べてよかったと思いました。

 連想は奇抜というわけではないが、いったい何を調べたのかが興味深い。

書き直した作文
 赤といえば、リンゴが思い浮かびます。リンゴは始め黄緑色をしているのに、どうして赤色になるのか、品種は何種類なのか、気になって調べてみました。
 リンゴはバラ科のリンゴ属の樹木で、色は赤色と黄緑色があります。花は真っ白で、春に咲きます。私の学校にもヒメリンゴの木があり、春になると、とても美しい花が開きます。
 リンゴのさいばいの歴史は古く、日本へは明治時代初期にヨーロッパから伝わりました。日本では、リンゴさいばいは青森県がさかんです。リンゴの品種は世界で2万種以上あります。日本でもデリシャス、つがる、千秋など、とても種類が多く、代表的なものは「フジ」というリンゴです。旬は10月から3月ごろです。
 なぜ、リンゴが赤く色づくかというと、皮からアントシアンが作られるからです。これは、でんぷんが糖に変わって、そこに低い温度で紫外線が当たるとできます。リンゴをより真っ赤にするため、農家の人たちは工夫をしています。例えば、つる回しをしたり、葉取りをしたりしています。
 文字をうつせる、おもしろいリンゴも作れます。作り方は、袋を開けてから文字のシールをはり、何日かしてもぎとると、文字がうつっているリンゴになります。マークや絵のリンゴが店で売っていればおもしろいなと思いました。
 私は、リンゴは日光だけで日焼けみたいな感じに色が変わるのかと思っていましたが、でんぷんや低い気温も関係していることを知って、調べてよかったと思いました。これからは、リンゴの種類にも気をつけて食べようと思います。また、食べる時はリンゴを作ってくれた農家の人に感謝して食べようと思います。

 次は「青」だ。どんな連想から、何を教えてくれるのだろうか。



A「青」

はじめの作文 添削例
 私は、去年の夏に学校の宿泊生活で、千葉の勝浦に行きました。海は夏なのに冷たくて、色はこい青色でした。家族でオーストラリアのグレートバリアリーフにも行きました。海の色は千葉とはちがって、うすい青色や緑色などでした。
 千葉の海で遠泳をしましたが、どこを泳いでも海の色はこい青色です。浜は茶色い細かい砂でした。朝、朝礼で浜辺に行くと、緑色のワカメや黒いワカメ、茶色の貝などがたくさん流れて来ました。時には5センチメートルくらいのクラゲや魚を取るあみも流れて来ました。変な物が流れてくるなと思いました。
 オーストラリアの海ではシュノーケリングでサンゴしょうを見ました。海の色は何百メートルも先までうすい青色と緑色をしていました。浜は白い砂でしたが、その砂は全部サンゴのかけらでできていました。シュノーケリングで海の中を見ると、青、緑、黄色のきれいなサンゴと、赤、オレンジ、青、黄色の魚たちがたくさんいました。太陽の光がサンゴに当たるとキラキラ光り、とてもきれいでした。ここでは、私は浜の近くの海しか見ていないので、もっと遠くに行くともっときれいなんだろうなと思いました。遠くの海が緑色をしているのは、たぶんサンゴの白っぽい黄色に海の青が混じり合っているからだと思います。今度グレートバリアリーフに来たときは、もっと遠くまで行ってみようと思います。
 私は今までに何回も海に行きましたが、一番きれいな海は、やっぱりオーストラリアの海だと思います。けれど、千葉の海もその地域の特徴を生かして海になったのだから、やっぱりすごいと思いました。ちがう海にもぜひ行ってみたいと思います。


← ……青色でした。また、そのあと家族で……





← たくさん流れ着いていました。

← あみも混じっていました。






← きれいなサンゴが広がり、……魚たちがたくさんいました。







← ……グレイトバリアリーフに行ったときは、



※ 千葉の海のいいところを、もっとはっきりさせよう。

 「すごい」というのは、どういうところなのだろう。それを書いてもらうことになる。

書き直した作文
 私は、去年の夏に学校の宿泊生活で、千葉の勝浦に行きました。海は夏なのに冷たくて、色はこい青色でした。また、そのあと、家族でオーストラリアのグレートバリアリーフにも行きました。海の色は千葉とはちがって、うすい青色や緑色などでした。
 千葉の海で遠泳をしましたが、どこを泳いでも海の色はこい青色です。浜は茶色い細かい砂でした。朝、朝礼で浜辺に行くと、緑色のワカメや黒いワカメ、茶色の貝などがたくさん流れついていました。時には5センチメートルくらいのクラゲや魚を取るあみも混じっていました。変な物が流れてくるなと思いました。
 オーストラリアの海ではシュノーケリングでサンゴしょうを見ました。海の色は何百メートルも先までうすい青色と緑色をしていました。浜は白い砂でしたが、その砂は全部サンゴのかけらでできていました。シュノーケリングで海の中を見ると、青、緑、黄色のきれいなサンゴが広がり、赤、オレンジ、青、黄色の魚たちがたくさんいました。太陽の光がサンゴに当たるとキラキラ光り、とてもきれいでした。ここでは、私は浜の近くの海しか見ていないので、もっと遠くに行くともっときれいなんだろうなと思いました。遠くの海が緑色をしているのは、たぶんサンゴの白っぽい黄色に海の青が混じり合っているからだと思います。今度グレートバリアリーフに行ったときは、もっと遠くまで行ってみようと思います。
 私は今までに何回も海に行きましたが、一番きれいな海は、オーストラリアの海だと思います。けれど、千葉の海も、目の前がどこまでも青々と続く太平洋なのだと思うと、やっぱりすごいと思います。

 課題とも呼応して、いい締めくくりになった。

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B「白」

はじめの作文 添削例
 白といえば、雲を思い付きます。雲は空のあちこちに生まれ、動きながらどんどん形を変え、そして、いつかは消えてしまいます。同じ形のものは一つもありません。けれど、すじ雲、うろこ雲、うす雲、雨雲と、形やすがたがちがった雲はたくさんあります。
 なぜ雲ができるかというと、海や川、地面などの水が日光で温められて水蒸気になり、上昇気流とともに空へと上がります。上空では気温が低いために、冷えて空気中のごく小さなちりにくっつき、小さな水のつぶになり、さらに上空では氷のつぶとなります。これらの小さなつぶが集まって雲になるのです。
 雨は雲からふりますが、なぜ雨はふるのでしょうか。雨をふらせる雲には、低い所に広がるものと、上下に長いものがあります。上下に長い雲の上のほうは氷のつぶでできています。それらは、下から上昇してくる水蒸気とくっついて大きくなり、重くなって下に落ちていきます。地上に近づくにつれて気温が高くなるため、氷がとけて雨になるのです。雨をふらせる雲は、厚みのある雲ほどよく雨をふらせます。代表的な雨雲は積乱雲や乱層雲で、日本では大雨をふらせる雲の名前に「乱」の字がつけられます。雨つぶはおよそ100万個の雲つぶが集まって、ようやく一つぶの雨つぶになります。ふってくるときは、下が平らなまんじゅうのような形になっています。
 雪も雲からふります。雪は地上から上昇した水蒸気が上空で冷やされてできる雲からふってきます。水蒸気は空気中のちりにくっついて雲の上のほうで氷の結晶となります。この結晶にさらに水蒸気がついて大きくなり、重くなると下に落ちてきます。とちゅうでとけると雨になり、とけずにふると雪になります。雪のもとの形は六角形です。気温がマイナス15度以下で、天気がよく、風がふいていないときに、冷やされた水蒸気が結晶となって空気中にただようことがあります。それが太陽の光をあびてきらきら光る現象をダイヤモンドダストとよんでいます。
 私は、クモと言えば、入道雲やうろこ雲を思い付きますが、今回は大まかな雲と雨、雪について調べました。雲は水蒸気と上昇気流からできるということを始めて知りました。今度はぜひ、ダイヤモンドダストを見てみたいなと思いました。
← 雲が思いうかびます。


← ……ありません。雲にはすじ雲、……雨雲など、形や大きさのちがった雲がいろいろあります。



← 低いために冷えて、空気中の……

















← ……形になっています。ただ、落ちるスピードが速いので、人間の目にはすじに見えます。










← きらきら光ると、ダイヤモンドダストとよばれます。

※ 最後の段落では題の「白」もどって締めくくろう。

 白から雲を連想し、興味は雨から雪、ダイヤモンドダストにまで及んでいる。興味のままに調べを進めるのもよかろう。ただし、締めくくりでは題にもどりたい。

書き直した作文
 白といえば、雲が思いうかびます。雲は空のあちこちに生まれ、動きながらどんどん形を変え、そして、いつかは消えてしまいます。同じ形のものは一つもありません。雲にはすじ雲、うろこ雲、うす雲、雨雲など、形や大きさのちがった雲がたくさんあります。
 なぜ雲ができるかというと、海や川、地面などの水が日光で暖められて水蒸気になり、上昇気流とともに空へと上がります。上空では気温が低いために冷えて、空気中のごく小さなちりにくっついて小さな水のつぶになり、さらに上空では氷のつぶとなります。これらの小さなつぶが集まって雲になるのです。
 雨は雲からふりますが、なぜ雨はふるのでしょうか。雨をふらせる雲には、低い所に広がるものと、上下に長いものがあります。上下に長い雲の上のほうは氷のつぶでできています。それらは、下から上昇してくる水蒸気とくっついて大きくなり、重くなって下に落ちていきます。地上に近づくにつれて気温が高くなるため、氷がとけて雨になります。雨をふらせる雲は、厚みのある雲ほどよく雨をふらせます。代表的な雨雲は積乱雲や乱層雲で、日本では大雨をふらせる雲の名前に「乱」の字がつけられています。雨つぶはおよそ100万個の雲つぶが集まって、ようやく一つぶになります。ふってくるときは、下が平らなまんじゅうのような形になっています。ただ、落ちるスピードが速いので、人間の目にはすじに見えます。
 雪も雲からふります。雪は地上から上昇した水蒸気が上空で冷やされてできる雲からふってきます。水蒸気は空気中のちりにくっついて雲の上のほうで氷の結晶となります。この結晶にさらに水蒸気がついて大きくなり、重くなると下に落ちてきます。とちゅうでとけると雨になり、とけずにふると雪になります。雪のもとの形は六角形です。気温がマイナス15度以下で、天気がよく、風がふいていないときに、冷やされた水蒸気が結晶となって空気中にただようことがあります。それが太陽の光をあびてきらきら光ると、ダイヤモンドダストとよばれます。
 今回は雲について調べ、雲や雨、雪は水蒸気と上昇気流と気温の三つが合わさってできるということを初めて知りました。次は、雲や雪はなぜ白く見えるのかを調べたいと思います。

 何とか、作品としての帳尻は合ったようだ。それはそれとして、ここまで調べた労を多としたい。


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C「黒」」


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D「黄」

 日菜さんは黄色から何を連想しただろうか。

はじめの作文 添削例
 私は愛育委員で、動物が大好きです。私の学校にはチャボとニワトリとウサギがいます。チャボとニワトリは卵を生み、その卵からヒナが生まれます。ニワトリから生まれるヒナのことをヒヨコといいます。ヒヨコは主に黄色です。とてもかわいいヒヨコについて調べました。
 ニワトリは家ちくとして、色々な種類に改良されてきました。ニワトリの種類によってヒヨコの体の色もちがいます。例えば、黒色のミノルカだと黒色、ハンバーグだと黄色に黒色のぶち模様です。ニワトリとヒヨコはちがう色をしているものもあります。それは、ヒヨコが成長していくにつれてヒヨコの時の色の毛がぬけてニワトリ(親鳥)と同じ色になるのです。
 ニワトリはキジ目のキジ科の鳥で、世界中で広く飼育されています。名前は「庭で飼う鳥」という意味です。つばさは小さく、よく飛べません。足が強く、口ばしは太く短くなっています。ニワトリの品種は、体型や骨格で分けると、150種類にもなります。さらにトサカや羽毛の色や性質によって細かく分けると、450から600の品種に分けることができます。その中で、17の品種、例えば、姿の美しいオナガドリ(尾長鶏)や鳴き声の長さを楽しむトウテンコウ(東天紅)などのトリが貴重な生物として保護され、天然記念物に指定されています。
 ニワトリやヒヨコについて調べていくうちに、もっと好きになりました。愛育委員でも、ニワトリについて知っていると、もっと楽しくなります。また、天然記念物に指定されているトリははこれからも大切にしていかなければならないと思います。

※ チャボもニワトリだから、ここを整理しよう。
← 卵を産み







← 親鳥とヒヨコではちがう色を
※ 「それは、」に代えて、「でも、」とし、文末を「……なっていきます」とする。









← その中で、日本では、例えば……など、17の品種が貴重な生物として



← ニワトリがもっと好きに


※ 学校で飼っているニワトリにふれてしめくくろう。

 さあ、内容はどんなふうに整理されるだろうか。

書き直した作文
 私は愛育委員で、動物が大好きです。私の学校にはチャボと、他に2種類のニワトリとウサギがいます。ニワトリは卵を産み、その卵からヒナが生まれます。ニワトリから生まれるヒナのことをヒヨコといいます。ヒヨコは主に黄色です。とてもかわいいので、ニワトリとヒヨコについて調べました。
 ニワトリは家ちくとして、色々な種類に改良されてきました。ニワトリの種類によってヒヨコの体の色がちがいます。例えば、黒色のミノルカだと黒色、ハンバーグだと黄色に黒色のぶち模様です。親鳥とヒヨコではちがう色をしているものもあります。でも、ヒヨコが成長していくにつれて黄色い毛がぬけて親鳥と同じ色になっていきます。
 ニワトリはキジ目キジ科の鳥で、世界中で広く飼育されています。つばさは小さく、よく飛べません。足が強く、口ばしは太く短くなっています。ニワトリの品種は、体型や骨格で分けると、150種類にもなります。これをトサカや羽毛の色や性質によって細かく分けると、450から600の品種に分けることができます。日本での名前は「庭で飼う鳥」という意味です。その中で、姿の美しいオナガドリ(尾長鶏)や鳴き声の長さを楽しむトウテンコウ(東天紅)など17種類のニワトリが貴重な生物として保護され、天然記念物に指定されています。
 親鳥とヒヨコは絶対に色が違って、だんだん変わっていくのかと思っていましたが、色がずっと変わらないヒヨコもいると知って、それでは、どうして白いニワトリから黄色いヒヨコが生まれるのかと不思議に思いました。

  この締めくくりでは疑問を残したままだが、題にも返っており、先への期待感もあって、このほうがよいと言える。

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ピラカンサス